初めてDACアンプ(FIIO K11)を買ったら少し高いヘッドホンも欲しくなった話

 自分はPCを使う際に音を聴く場合はヘッドホンがメインだが、暑くなる夏には蒸れるのが嫌でイヤホンにしてしまう。デバイスにも拘りが無くヘッドホンもイヤホンもセールや中古で1万円弱の物を使う事が多い。

当然PCに直挿し。DACやサウンドカードを介した方がノイズが入りづらく音質が良いという情報は大昔に見聞きしていたがあまり気にせずに使っていた。

 今年はAmazonアウトレットで適当なイヤホン(パナソニック ステレオインサイドホン RP-HDE5-N)を見繕って先の記事のPCにいつも通り直挿し。準備万端で椅子に座ってイヤピースを耳にはめると‥

『サーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ』

「!これ!!ホワイトノイズってやつだあっ!!!ウワアアアアァァァッ!!!!!」

今までの物は運良く耳障りに感じるほどのノイズが入る事はなかったが、ついに我慢できないほどのノイズに遭遇してしまった。外でずっと小雨が降っているみたいだった。本物の雨の音は落ち着くがホワイトノイズは似てる様でも不快。

 これを発端にオーディオインターフェース、DACアンプなどと呼ばれる製品を吟味。これらの製品は利用できる機能が被ってる割にアピールポイントがそれぞれ違う為、公称スペックだけでも一目で比較しづらいのが大変だった。

とにかくほかの家電同様に使わない機能がなるべく無い物を探せば予算内でコスパ良く満足のいく物が買える筈だ。

目的はラジオ代わりの配信や音楽の視聴、映画、ゲームなど‥受動的な方向にオールラウンドで無難に使い続けられる物を探す事。

つまり自分は出力重視であり、マイクはほぼ使わないし、DTMをする予定も無いので入力機能が豊富な物を省く。だからオーディオインターフェースにジャンル分けされている物はバッサリ切って良い。これだけで製品選びは大分楽になった。

最初はポータブルアンプやゲーム用DAC(SteelSeries GameDAC Gen 2Sound Blaster G8)なども考えたが、こいつらは頑張って小さくなってる分だけ同スペックの大きい製品に比べて値段が高い筈。PCと同じだ。特にゲーム用DACはオーディオインターフェースと同じく入力面にもコストを割いている。自分が今選ぶべきはゲーミング用途を謳っていない据え置きのDACアンプという事になる。

上記で対象外にした物とハイエンド帯を除くともう中華ブランド一色と言ってもおかしくはない。こういうのは日本製で強いイメージがあったが、数少ない手頃な価格の製品はオーディオインターフェースとして機能盛り沢山路線しか無かった。使わない機能に金は出せない。今現在で必要な出力端子以外はとにかく音質を良くしたいんだ!

それから色々と情報を収集した末に辿り着いたのはFIIOという中華ブランド。そして最終候補。

 ここから選んだのは最も安価なFIIO K11FIIO K11 R2Rについては上位機種にあたるFIIO K7を買いたくなるぐらいの価格になっている。最初に書いた通りオーディオデバイスには疎くR2Rにも何の思い入れもないし‥。そしてこの中で最も高価なFIIO K7は予算として問題は無かったがアピールポイントのTHX-AAA 788+という回路の発熱の話がちょこちょこ目についてしまったのでやめた。

DACアンプとして余計な調整は加えてなさそうな物を求めたのもFIIO K11を選んだ理由。ほかの2機種やその他多くのアンプのレビューとしてちょくちょく見かけた「音がまるい」「暖かみがある」みたいなコメントについては、言わんとしてる事は何となくは分かるが、音楽そのものだけでなくそれ以外の用途を期待する自分にとっては避けたい理由になってしまった。そういうのはハードに頼らずにイコライザーとかソフトで調整すれば良くないのか‥?

採用されているDACチップ『CS43198』もCirrus Logicという会社が開発した物であり、出力が比較的にフラットという評判も後押しに。ただ、情報を見聞きした限りではDACそのものよりもアンプによる調整の方が遥かに音質への影響は大きそう。

この記事は上記の過程を経てFIIO K11を手に入れてから3週間後に書かれた物。

イヤホンのホワイトノイズはしっかり消えた。イヤホンは冒頭で記した通り直挿しだとノイズまみれだったのでDACアンプの有無による音質の比較をしようとは思えない。これは多分FIIO K11でなくとも同様の結果が得られただろう。

代わりに以前から使ってたヘッドホンを挿すと、恐らく音声の収録環境が悪いか間違ったエンコードなどの編集が原因の動画から以前は乗らなかったノイズが聞き取れる様になった。マイナス効果ではあるがやはりDACを介すると違うという事は実感できた。勿論、収録環境や編集がしっかりしているであろうローカルで保存している音楽などのファイルでは全くノイズ無し。

これらのノイズの有無以外で音質に大きな向上を感じたかというと特別そんな事は無し。

「バランス接続できるDACアンプってそっちの方に出力割いてるし、使わないのは勿体ないな‥そういやヘッドホンでも開放型なら蒸れづらいよね‥次は今まで出した事ない予算の5万円くらいで‥。」

DACアンプを選んでる時点でこんな考えが頭をよぎっていた。ここでヘッドホン選びに迷った内容の記事の投稿は次でするかもしれないし、しないかもしれない。とりあえず今はFIIO K11に関する情報を。

 今FIIO K11の新品を買うとファームウェアはV125。ところがFIIOの日本国内ユーザー向けのサイトであるFIIO Japanで公開されているファームウェアはそれより前のV122。公式にV122とV125は内容が同じとアナウンスされていたが、じゃあ何で数字をわざわざ変えてるの‥?

これは別にFIIO Japanに限った話ではなく海外でも同じ様子だった。redditでもこの件に関しての話題があり、公式に問い合わせた人がV125より更に最新と思われるV126のファームウェアをダウンロードできるURLを返答で送られたらしい。

そのURLを記載した書き込みは昨年末の物であり新品が未だにV125という事から推測するとV126はベータ版なのかもしれない。最新のファームウェアが気になる人は自己責任で『fiio k11 v125 reddit』などの単語でワード検索してみると良い。