10年以上使ったIntel Core i5-3570KからAMD Ryzen 7 9700Xに乗り換え

 Windows10のサポート切れを半年後に控え、Windows11のハードウェア要件を満たせない10年以上前から使っていたPCを換装した。

技術的に10年以上進歩したCPUとの交換となり(そしてメモリもDDR3からDDR4の一世代をすっ飛ばしてDDR5になり)、当然諸々の動作が軽くなっているのは体感でも分かるので素直に喜びたいところだが、実際は「まだ使えたのに」という不満が僅かにある。

システムドライブをHDDからSSDに移して起動した時ほどの感動も無い。

 使っていたPCはマウスコンピューター(BTO)で購入した物だったので今回がPC自作初体験になる。

以前にOSの入れ直し、マザーボードを別のケースに載せ替え、電源の交換などを行っていたので一連の段取りは経験済みだったが、それでもCPU、マザーボード、メモリをそれぞれ別で購入して動作確認を行うのは初めてである事からそれなりに不安はあった。

特に購入したメモリの存在が不安の要因だった。

日本国内での永久保証は謳っている物の、日本に販売代理店を置いていない代物だったせいかマザーボードの製品紹介ページでの対応メモリ一覧に載っていなかったのだ。

結果としては一発で起動できてすんなりとOSのインストール画面に入った。「DDR5のメモリは最初の読み込みにとても時間がかかるので知らなかったら電源が入ってもしばらく画面が進まずに焦る」とかいう書き込みをどこかで見た覚えもあって覚悟していたのに実際は普通の起動と同じくらいの速さだったので拍子抜けした。

面倒だったのはその後に以前のPCで使っていたソフトの入れ直しと設定の復元だった。片手間だったせいでもあるが半日以上はかかった。

ちなみにCPUを換装する理由はWindows10のサポート切れの為と最初に書いたが、結局今回入れたOSは前と同じWindows10。Windows11は現行バージョンである24H2の不具合の話題が多くて断念した。

せっかくクリーンインストールする準備をしていたのに半年後にアップデートする事となった。

動作確認の際にOSの不具合にでも当たってしまうとハードウエアが悪いのか判断できず問題の切り分けが面倒臭くなるので仕方ない。

そして、以前のWindows11のハード要件を満たしていないPCを使っていた時には無かったタスクトレイに常時表示されるWindows11への更新の催促を見てちょっと腹が立ってしまった。そんなに使ってほしければ不具合を修正してくれ。余計な物も入れないでくれ。

 今回購入したのは以下の物。アウトレット出品やセール時にちまちま集めたので今よりも安い価格で入手できた筈。これ以外のパーツは前のPCからの使い回し。

 10年以上使っていたのはBTOのパソコンのパーツとして残り続けた(換えるなら今回の様に一斉に買い替えが必要だった)CPU、マザーボード、メモリであり、今回の換装でそれらは全て外れる事になった。今度も10年使える事を期待する。

パーツのデザインにあまり拘りはないつもりだが、マザーボードはメンテナンス時に暗いケース内で少しでも見やすくなる白色の物にしようと思っていた(しかし実物のB850 Steel Legend WiFiは白よりも灰色の方に近かった)。

当初は昨年発売され人気を集めたASRock マザーボード B650 Steel Legend WiFiを狙っていたのだが、年末に2万円ちょっとまで値下がりして在庫切れ。

在庫が戻ると5千円ほど値上がりしてしまい、悔しかったので後継機のB850にした。

B850は値上がりしたB650より1万円も高い‥が、B650の迷彩柄があまり好きじゃない事もB850の購入を後押しした。デザインに拘っていないつもりと前述しておいてなんだけど!

また、X3DのCPUASRockのマザーボードでの不具合が見られる情報は購入前に知っていたが、件数で言えば初期不良並みである事や自分が使うCPUはX3Dではないという事から購入に踏み切った。

 流石に保証の利かなくなるアウトレットでの購入をする気にはなれなかった。

そもそも不具合の情報が無くとも部品の多いマザーボードに関してはアウトレットでの購入は乗り気にはなれないけれど。